半月板損傷

半月板とは、膝の関節の中で膝に対する衝撃を吸収してくれるクッションのような働きをしています。運動やスポーツをしている時に体重がかかった状態で膝を捻ったりした時に半月板損傷や断裂が生じます。スポーツや運動をしている時に起こりやすいのですが、日常生活の動作でも起こる場合があります。

半月板損傷では、しっかり安静にしていれば痛みなどはほとんどありませんが、方向転換や膝を捻ったりするときに痛みがあります。また、悪化してしまうと断裂が生じてしまい、関節の隙間に挟まってしまうことがあり、その場合、急に膝が伸ばせなくなってしまう現象が起こります。これをロッキング症状と言います。半月板損傷をそのままにして慢性化してしまうと、膝に水がたまったり関節軟骨がすり減ってしまい変形性膝関節症の原因となる場合があります。治療法としては、局所の安静や消炎鎮痛のための湿布などの保存的治療が行われます。症状が重い場合には、関節鏡を用いて半月板を縫合したり、部分的に切除する場合があります。

前十字靭帯損傷

前十字靭帯は、大腿骨に対して脛骨が前にずれていくのを防止してくれる靭帯で、運動やスポーツの際に多くの方が損傷、断裂しています。断裂した前十字靭帯は自然にくっつくことはなく、膝の内側靭帯や足首の靭帯は固定すると自然にくっついて機能が戻ることがありますが、前十字靭帯は関節内の靭帯のため不可能なのです。

前十字靭帯損傷や断裂を起こしたときは、プチっと音がしたり、急に膝がガクッとなったりします。怪我直後は、激しい痛みがあり歩くのが困難になり、膝に血が溜まる場合もあります。そのままの状態で放置すると、運動やスポーツの際の方向転換の時に膝がガクッとずれる膝くずれを発症する可能性があります。この膝くずれを繰り返すようになると、関節軟骨や半月板が痛み、変形性膝関節症の原因となる恐れがあります。

前十字靭帯を損傷してしまうと、若い人の場合は靭帯を作り直す靭帯再建術という方法の手術を行う場合があります。この手術を行うと、術後6〜9ヶ月ほどで運動やスポーツができるようになります。