腰の痛みが「治らない」、「すっきりとしない」など、症状を長引かせるいくつかの要素として「体の問題」「心の問題」「社会状況や環境からの様々なストレス」「生活習慣の変化」などの要因があると考えられます。
「体の問題」は施術側の努力で改善させることができる部分ですが、それ以外の問題では、利用者さんの努力が必要な範囲であり、ここの問題が大きく占めている症例が非常に増えてきていると思います。

日頃から、整骨院などの信頼できる、柔道整復師や鍼灸師などの先生方にしっかりと診てもらっておいて、こうしたリスクを少しでも回避していきたいものです。

腰の痛みの8割は原因が分からない

腰の痛みの原因となっているものの多くは、腰の筋肉や骨・関節にあると考えられていますが、整形外科で診察や検査をしても明らかに異常が認められず、原因を特定できないということが多くあります。
「特に異状がないので薬を飲んで様子を見てください」と言われる場合などです。

これは西洋医学的な検査の結果として出る原因が分からないという話で、東洋医学的な視点からの症状に対する原因としては、多くの状態で説明することは可能なのです。
痛みのある部分を局所的にだけ診ても原因としてわからないことが多く、全身的を診ることが痛みの本質を知る上で必要なことととなります。

痛みがあるうちから身体を動かすことの重要性

腰の痛みが起きた場合、早いうちから身体を動かしていくことが、痛みを改善したり、腰の機能を保つ上で非常に重要です。少し前までは、痛みがあると安静にして体に無理をかけないようにしておかなければいけなかったのですが、最近では真逆のことが推奨されています。

ところが早めに体を動かしていても「心や社会状況・環境の問題」があると、痛みが長引きやすくなる事が分かってきました。

「社会状況・環境」~自分が仕事を休んでも任せられる人がいる・経済的な保証があるなど、安心して休んでいれる環境にある場合も、安静にしている期間が長くなり、結果的に腰痛が長引いてしまいます。
少々、痛みを感じても出来る範囲でいつもの生活を続けましょう。

脳を鍛える運動をしよう

腰の痛み対策として腹筋や背筋を鍛えるトレーニングを行うのは一般的に効果があり、皆さんも知るところだと思います。しかし「心や社会状況・環境からのストレス」が要因となり、慢性化している腰痛には、「脳を鍛える運動」を行う事が、腰の痛みを改善させるという事が分かってきました。

痛みを感じている人は身体を動かすことに強い不安感や恐怖を持っており、多くの人はあまり動かさない様にしているものです。
しかし体を動かさないでいると、神経が過敏になり、かえって痛みを感じやすくなる「痛みの悪循環」に陥ってしまいます。

このような悪循環を断ち切る為には、適度な運動を行う事により、脳に色々な刺激を送ることが重要となり、そうすることで痛みを感じにくくなってきます。

脳に刺激を与える効果的な運動

・ウォーキング
良い姿勢で歩く事を意識して、無理のない範囲の時間(およそ1520分くらい)・距離で、週に3回くらいは行ってください。

・ラジオ体操
体のどこを動かす体操なのかを意識して、一つ一つの動作を大きく踊って下さい。全身がくまなく動き、簡単で効果的であります。

・ゴルフボール回し
手に意識を集中させ、手のひらでゴルフボールを回してください。手の動きを支配している脳の領域はとても広いため、手に意識を集中して動かすことで脳の広い範囲を刺激します。

「体の問題」は、様々な状態にも対処できる豊富な知識や経験を持った、柔道整復師や鍼灸師などの先生方にしっかりと診てもらいましょう。
自力で対策し、改善していくことはなかなか難しいものです。
信頼のおける整骨院を見つけておき、日常の中で相談したいものですね。そして改善への近道を進みましょう。